犬の病気 循環器
ここでは、犬がかかる循環器系の病気「フィラリア症、心房心室中隔欠損症、心筋症、僧帽弁閉鎖不全症、動脈管開存症」について解説しています。
フィラリア症
犬のフィラリア症とは、別名「犬糸状虫症」とも呼ばれ、蚊を媒介した寄生虫の感染のよって起こる病気です。
犬特有の病気のように思われますが、タヌキなどのイヌ科動物をはじめ、猫やフェレットなどの動物のみならず、人に寄生する場合もあります。
>>フィラリア症の詳細はこちらより
心房心室中隔欠損症
犬の心房心室中隔欠損症とは、心室や心室に開いている穴のため、左心室と右心室がつながってしまい、心臓に様々な障害が起こる先天的な心臓病です。
また、肺に負担がかかる事で肺水腫を併発したり、フィラリアの寄生により、重症のフィラリア症にかかる事もあります。
>>心房心室中隔欠損症の詳細はこちらより
心筋症
犬の心筋症とは、心臓を構成している筋肉「心筋」が正常に機能しなくなり、血液の巡りが悪くなる心臓疾患です。
イングリッシュ・コッカー・スパニエル、グレート・デーン、ドーベルマン、ボクサーなどの犬種の、高齢な犬に多く見られます。
>>心筋症の詳細はこちらより
僧帽弁閉鎖不全症
犬の僧帽弁閉鎖不全症とは、僧帽弁の繊維化などで僧帽弁が閉じなくなってしまう心臓の病気です。
犬の心臓疾患の約8割を占めており、また遺伝性の高い病気と見られています。
高齢の小型犬に多くみられ、犬種としてはチワワ、プードル、ダックスフント、キャバリア、マルチーズ、ヨークシャーテリア、シーズー、ミニチュアシュナウザーなどに多く見られます。また、メスよりオスの方がかかりやすいと言われています。
>>僧帽弁閉鎖不全症の詳細はこちらより
動脈管開存症
胎子期に母体の中で、まだ機能していない肺の代わりに、肺動脈から大動脈へ血液を運ぶ血管の事を「動脈管」と呼びます。この動脈管は通常、子犬が誕生してからおよそ1週間以内に閉じて機能しなくなりますが、これがなんらかの異常で閉じずに残ってしまう事を動脈管開存症といいます。
特にプードル、ポメラニアン、マルチーズ、ヨークシャーテリア、コリー、シェトランド・シープドック、ジャーマン・シェパード・ドッグ、シベリアン・ハスキーなどがかかりやすい犬種と言われています。
>>動脈管開存症の詳細はこちらより