犬の病気 造血系の病気 タマネギ中毒

タマネギ中毒

タマネギ中毒とは、食事や拾い食いなどからタマネギやネギを体内に取り入れ、それにより貧血や溶血を引き起こす中毒症です。
犬の体重約1kgあたり、約20gのタマネギやネギを摂取すると起きると言われており、また遺伝体質も大いに影響を及ぼすと考えられています。

タマネギ中毒の原因

タマネギ中毒の原因は、タマネギやネギを摂取する事により、これらに含まれる「有機チオ硫酸化合物」という物質が、溶血やそれに伴う貧血を引き起こす事で起こります。
しかし、 タマネギやネギを食べた全ての犬が中毒症状を起こすとは限らず、犬の遺伝的感受性なども影響しているようです。

タマネギ中毒の症状

タマネギ中毒の症状は、貧血や黄疸をはじめ、摂取の量によっては急性中毒が起こり、それに伴った血尿や、下痢や嘔吐、心臓の鼓動が早くなる、呼吸が荒くなるなどが見られるようになります。

タマネギ中毒の治療

タマネギ中毒の治療方法として、誤って摂取してしまった直後の場合は、その場ですぐに嘔吐させます。しばらくたっている場合は、吸着剤など薬物投与が有効ですが、症状が重い場合などは輸血が必要になるケースもあります。

タマネギ中毒の予防

タマネギ中毒を予防するには、タマネギやネギを食事や食事の材料として与えてしまったり、ゴミ箱などから拾い食いなどをしないよう、注意を払う事が重要です。