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犬の食事 年齢別アドバイス

犬も成長の段階により、必要とされるカロリーも栄養も変わってきます。
人間と異なり、犬の一生は短く成長は早いもの。食事の内容を移行するタイミングを誤ったり、同じ食事を与え続けるなどの問題が生じる事もあります。犬のライフステージをよく観察し、それに合わせ食事の内容や量、与える回数などを変更していく必要があります。

離乳期

犬の生後約6ヶ月以内を「離乳期」と呼びます。この時期は、犬の成長にとても重要な栄養が、通常の約2倍必要と言われており、後の犬の健康状態を大きく左右するとも考えられています。意識して高タンパク・高カロリーの栄養価の高いフードを与えるようにします。

離乳期には、ドライフードを40℃程のお湯で約20分ふやかし、1日4回位に分けて与えましょう。犬の種類、大きさに合わせて量を調節します。生後90日を目安に徐々にドライフードへと移行させます。
ただし、生まれて間もない子犬は内臓機能が完全では無く、消化不良や嘔吐する場合もあるので、与える時は十分な注意が必要です。

幼犬期

一般的に1歳以内が「幼犬期(成長期)」とされ、骨、筋肉、内臓など、急激に体内の組織が発達し、この時期、体の大きさがほぼ決まります。
成犬に比べ約2倍のカロリーと、タンパク質や脂肪、ミネラルを必要とします。また、カルシウムとリン成分がバランスよく含まれている食事が最適です。

ただし、幼犬期の犬の胃袋はまだ小さく、消化機能も安定していないので、消化に良い食事を少しずつ、1日3回〜4回に分けて与えるのが良いでしょうましょう。年齢に応じたドッグフードも用意されているので、犬の成長に合わせて選ぶようにします。また、間食としてミルクを与えてやればいいでしょう。

またこの時期のおやつの与えすぎに十分気をつけましょう。
食事の回数が徐々に減って、消化機能を安定し始める生後10ヶ月以降に、工夫をしながらおやつを与えてあげましょう。

成犬期

犬の大きさや体型がほとんど決まって来る時期で、食事の目的が「成長」から「体力の維持」へ変わるこの時期を「維持期」とも呼び、だいたい1歳〜10歳までを指します。
この時期は、犬の生涯の大半を占める重要な時期になるので、この時の食生活は、シニア期の健康状態に大きな影響を与えます。栄養バランスのとれた食事を、与えるようにします。回数は1日1〜2回を目安とし、与える量は成長期の約半分くらいが良いでしょう。

シニア犬期

犬はだいたい8歳〜10歳頃より、老化が始まると考えられています。運動の減少に伴って、必要なカロリー量も減ってきます。成犬期と同じ食事だと、エネルギーが完全に消費されず、肥満や様々な病気の原因となってしまいます。老化現象が見られたら、低カロリーのシニア犬用のドッグフードに変えましょう。 また、腸機能の低下から便秘になりやすくなるので、食物繊維を少し多めに与えるようにします。

妊娠している場合

犬の妊娠期間はおよそ63日。必要なカロリー量の増える妊娠40日目前後は、食事の量を約1割増しにして与えます。出産後は授乳の為にも特にカロリーを必要とするので、産後約20日後頃は十分な栄養と水分を与えてあげましょう。

食事を変える時期

犬の成長段階の移行時期は、犬種や大きさのタイプなどにより様々です。
飼い主がライフステージごとに起こる犬の変化を十分把握し、また年齢のみならず、健康状態、メスの場合は妊娠の有無などで、その状態に適した食事を与える必要があります。
食事を変更する時は、急に変えると警戒して食事を受けつけなくなったり、消化不良をきたす場合もあるので、約1週間程かけて徐々に慣れさせるようにします。