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犬の病気 運動器系

この項目では、犬に起こりやすい運動器系の病気「前十字靭帯断裂、変形性関節症、股関節形成不全、骨折、リウマチ性関節炎、膝蓋骨脱臼、骨肉種」について解説します。

前十字靭帯断裂

前十字靭帯断裂とは、大腿骨と脛骨の連結部分である「前十字靭帯」が、肥満や老化現象、不慮の事故などにより切断されてしまう病気を言います。
ラブラドール・レトリーバー、ロットワイラー、チャウチャウなどの大型犬に主に発症しますが、近年では肥満の小・中型犬にも増加傾向にあります。

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変形性関節症

変形性関節症とは、関節の軟骨部分が変形し、正常に接合できなくなる疾患です。股関節、ひじ、ひざ、肩など様々な部位に発生します。レトリーバーなどの大型犬に多く見られます。

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股関節形成不全

股関節形成不全とは、股関節が正常に形成されず、慢性の関節炎や関節骨の変形などが起きる病気です。遺伝や環境的要因によって起こります。主にレトリーバー系をはじめ、シェパード、バーニーズ・マウンテン、ニューファンドランド、ロット・ワイラー、セント・バーナード、グレート・ピレニーズなどの大型犬でよく見られます。

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骨折

骨折とは、打撲や転倒などが外的な力が必要以上に加わったり、他の内臓疾患が原因となって、犬の四肢を支えたり、内臓を保護する役割を果たす骨に損傷をきたす事です。

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リウマチ性関節炎

リウマチ性関節炎とは、「膠原病」とも呼ばれる関節炎の一種で、体内の免疫が正常に機能しなくなる事により起こります。主に手首の関節や中手指関節、また膝関節にも発症する事があります。
シー・ズー、ミニチュアダックス、シェトランド・シープドッグ、マルチーズ、プードルなどの小型犬がかかりやすい病気で、若い時に発症すると進行が速くなると言われています。

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膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼(パテラ)とは、後ろ足の膝の関節が正常な位置から外れてしまう状態をいいます。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、柴犬、ジャック・ラッセル・テリア、チワワ、パグ、パピヨン、
プードル、ポメラニアン、マルチーズ、ヨークシャー・テリアなどの犬種がかかりやすいと言われています。
先天性のものは小型犬に多く見受けられます。

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骨肉種

骨肉腫とは、骨の細胞にできるがん(悪性腫瘍)の事です。足に発生するのが一般的ですが、まれにあごの骨などにも見られる場合があります。骨肉腫は進行がとても早い病気で、発見された段階で既に肺に転移している事が多く、最悪の場合は死に至ります。
主に7歳前後の大型犬に多く見られますが、2歳前後の若い犬もかかる場合があります。
かかりやすい犬種としては、グレート・デーン、グレート・ピレニーズ、ゴールデン・レトリーバー、ジャーマン・シェパード・ドッグ シベリアン・ハスキー、ボクサー、ラブラドール・レトリーバー、ロットワイラーなどが挙げられます。

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