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停留睾丸

オス犬の睾丸(こうがん)は通常、生後1ヶ月程で陰のうに下降しますが、生後6ヶ月を過ぎてもそれが下降せず、腹腔内やそ径部にとどまってしまう状態を言います。片方の睾丸に起こる事もあれば、両方に起こる場合もあります。

停留睾丸の原因

遺伝によるものや、性ホルモンの不足、または物理的に睾丸の降下を邪魔する部分がある事などが考えられます。

停留睾丸の症状

痛がったりするなどの目立った症状は特にありませんが、腹腔内に停留している睾丸をそのまま放置しておくと、腫瘍の原因となる場合もあります。
また、精子を作る事が出来なくなるため生殖機能に問題が生じます。しかし、片方が正常であれば、生殖能力を心配する必要はありません。

停留睾丸の治療

成犬になる前ならホルモン注射を行います。成犬になった段階では、腫瘍化を未然に防ぐためにも早期の睾丸摘出手術(去勢手術)を行うと良いでしょう。

停留睾丸の予防

早期発見・早期治療を心がけます。