
副腎皮質機能亢進症
副腎皮質機能亢進症とは、別名「クッシング症候群」とも呼ばれ、副腎皮質ホルモンの過剰分泌により引き起こされる病気です。
6歳以上の成犬に多く発症する考えられおり、主にダックスフンドやプードルなどの小型犬によく見られる病気です。まれに1歳未満の幼犬に起こる場合もあります。
副腎皮質機能亢進症の原因
副腎皮質機能亢進症の原因は、脳下垂体や副腎皮質にできた腫瘍などにより、副腎皮質ホルモン「コルチコイド」が過剰分泌される事により起こります。また、アトピー性皮膚炎などの治療のために、ステロイド剤を長期間使用した場合の副作用としても発症する場合があります。
副腎皮質機能亢進症の症状
副腎皮質機能亢進症の症状は、水分を大量に摂取したがり、そのため尿の量が増えるのが特徴です。他に、食欲に反しての体重減少、脱毛、腹部の膨れ、散歩を嫌がる、元気の消失、皮膚がうすくなる、肝臓の腫れなどの症状も見られます。また、糖尿病を併発する恐れもあります。
副腎皮質機能亢進症の治療
副腎皮質機能亢進症の治療方法としては、副腎皮質ホルモンの分泌をコントロールするための、ホルモン薬投与などの内科的治療が有効です。ステロイド薬などを使用していた場合は、一旦使用を控えるようにします。また、原因によっては外科的手術を施す場合もあります。
副腎皮質機能亢進症の予防
副腎皮質機能亢進症を予防するには、早期発見・早期治療を心がけるようにします。