犬の病気 皮膚の病気 ツメダニ症

ツメダニ症

ツメダニ症とは、寄生虫「イヌツメダニ」が皮膚に寄生し炎症を起こした状態を言います。ツメダニの体長は約0.5mm程度で、肉眼で見つける事はほとんど困難なほど小さな生物です。
またこのツメダニは、日本国内、広範囲に分布していると考えられており、人間にも感染する場合があります。その場合は、激しいかゆみを伴います。

ツメダニ症の原因

ツメダニ症の原因は、イヌツメダニが皮膚の表面に寄生し増殖する事により発症します。すでに感染している犬や猫との接触や、ノミやシラミ、ハエの媒介により感染します。

ツメダニ症の症状

ツメダニ症の初期症状は、軽いかゆみやフケ、毛づやが悪くなるなど体毛状態の悪化が見られます。病気が進行すると、かゆみが激しくなり脱毛、赤い発疹などが現れます。
また、犬が自ら皮膚を掻きむしったり舐めたりする事で症状が更に悪化し、炎症が全身に広がる場合もあります。

ツメダニ症の治療

ツメダニ症を治療するには、殺ダニ剤などツメダニの駆除剤や薬用シャンプーなどで、皮膚を洗浄し清潔にしましょう。また内服薬の投与など、内科的治療も並行して行います。

ツメダニ症の予防

ツメダニ症の予防方法として、すでに感染している犬や猫との接触を避ける事が大切です。ペットショップやドッグランなどでは、他の犬に接触する機会が多い場所などは特に注意が必要です。また日頃より、犬の皮膚の状態を観察し、早期発見・早期治療に心がけましょう。